マルチーズは明るく陽気で元気なタイプです。
とても穏やかな性格のワンちゃんでもあります。
また、人間に対して友好的で、甘えん坊なので
飼い主や家族のそばにいることを好みます。
こうした性質からも家庭犬にピッタリの犬種だということができます。
さらに、マルチーズは遊ぶことが大好きです。
このような性格のマルチーズは、いつもそばにいて、一緒に遊んであげられるような、
世話好きのタイプの方の方が飼い主に向いているといえるでしょう。
一方で、意外と大胆な部分もあり、時には自分よりも大きな犬にも
立ち向かっていくなどの野性的な性質を見せることもあります。
もちろん、これらは一般的な話ですので、実際には同じマルチーズでも
一匹ずつ個性があり、育て方や環境の違いなどの影響によって、
それぞれ異なった性格を持っていることは人間同様です。
マルチーズはそのおとなしく人なつっこい性質から、
初心者でも飼いやすい犬種の一つにあげられます。
比較的しつけもしやすいとされています。
しかしながら、可愛いからと子犬の時に必要なしつけを行わずに
甘やかして育ててしまうと、他の犬種同様にワガママになって
飼い主の言うことを全く聞いてくれない問題犬になってしまいかねません。
しつけはしっかりと行うことが必要です。
真白で美しい毛で覆われた優雅な外見のマルチーズは、
とても歴史の古い犬種の1つです。
その起源は、紀元前にフェニキア人の船乗りが持ち込んだ犬が
元になったと言われているように、もっとも古い起源をもつ愛玩犬なのです。
「マルチーズ」という名前は、地中海に浮かぶ島であるマルタ島に由来します
(ただしこれには諸説があり、他の由来を説くものもあります)。
当時フェニキア人たちの貿易の中継地点だったの地中海のマルタ島が、
マルチーズの原産地と言われていて、
その地名にちなんでマルチーズという名前がついたと言われています。
マルチーズは古代ギリシアやエジプト、ローマなどの
古代文明の栄えた地で愛されました。
その後はヨーロッパ各地に広がっていき、15世紀にフランスへ、
そして19世紀にはイギリスにわたり、
おもに上流階級の人々の愛玩犬として普及していきました。
陶製の壷や皿の図柄として描かれることも多かったといいます。
特にイギリスでは、愛犬家として有名だったビクトリア女王が
マルチーズを非常に可愛がったことで、
マルチーズの人気に火がついたと言われています。
愛犬のマルチーズのことをビクトリア女王は
「白い宝石」と呼んでいたという逸話も残っています。
もともと猟犬や牧羊犬などの使役犬だった犬種を、
後に愛玩犬にしたという犬種とは異なり、マルチーズは長い歴史の中で
常に愛玩犬として変わることなく飼育され、愛され続けてきたという歴史を持ちます。
そのことからも、愛玩犬としては非常に飼育しやすい犬種のひとつに数えられます。
長い歴史の中で愛玩犬としての人気を誇るマルチーズですが、
家庭犬としてはもちろん、その美しい被毛からショードッグとしても
根強い人気のある犬種です。
マルチーズが日本に入ってきたのは1950年代半ばころとされています。
その人気に本格的に火がついたのは、ちょうど高度成長期のあたりです。
日本ではなぜか白い被毛の犬種が流行するという流れがあり
(その代表犬種のひとつがスピッツです)、その流れに逆らうことなく
マルチーズも一大ブームを巻き起こしました。
現在は一時期のブームに比べれば人気は下火にはなったものの、
それでも依然として人気犬種のひとつにあげられます。
それだけマルチーズが魅力的な犬種であり、
日本での飼育に向いたタイプであるということが言えるかもしれません。
また、マルチーズは人間が好きな犬種で抱っこされることが大好きなため、
癒しを与えるセラピー犬としても活躍しています。